シャリルイランニ(読み)しやりるいらんに

日本歴史地名大系 「シャリルイランニ」の解説

シャリルイランニ
しやりるいらんに

アイヌ語に由来する地名。現斜里しやり川上流域の地名で、当地一帯は近代に入り斜里村に包含された。仮名表記は「シヤリルイランニ」(「観国録」など)のほか「シヤリルイランニイ」(協和私役)、「シヤリルヱランニ」(玉虫「入北記」)などがあり、「廻浦日記」は「シヤリルヱラ(ン)ニ」の語義を「地名は川端え下りしと云事也」とする。一八五四年(嘉永七年)当地を通った村垣範正(淡路守)はその日記に、七月晦日早朝「カムイノミウシ」を出立、「シヤリルイリヤンニ而昼休」と記し(「村垣淡路守公務日記」同日条)、「協和私役」には「カムイノミウシヒラを発す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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