シャルピー衝撃値(読み)シャルピーしょうげきち(その他表記)Charpy impact value

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャルピー衝撃値」の意味・わかりやすい解説

シャルピー衝撃値
シャルピーしょうげきち
Charpy impact value

単に衝撃値ともいう。シャルピー衝撃試験の結果,試験片破壊に要した衝撃エネルギーを試験片断面積で除した値。衝撃値の小さな材料破断面は脆性破面状であるのに対し,この値の大きな材料には延性破面が観察されるようになる。このため,衝撃値は脆性破壊を起す程度目安を与える。同一の材料であっても衝撃値は温度影響受け,温度の低下とともに急減する場合がある。この温度のことを遷移温度と呼び,脆性破壊を起さないための安全対策として,遷移温度を低くする必要がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android