シュタージ文書

共同通信ニュース用語解説 「シュタージ文書」の解説

シュタージ文書

東ドイツの秘密警察(シュタージ)には1989年11月のベルリンの壁崩壊時、9万1千人の正職員がいた。東ドイツ国民の約90人に1人に当たる約19万人の情報提供者や協力者を擁し、国内の反体制派摘発や西ドイツなど国外での情報工作を展開。シュタージトップのミールケ国家保安相の指示の下、活動の証拠隠滅のため、壁崩壊前から文書廃棄に着手した。廃棄はシュタージ施設から立ち上る煙や不審なトラックの出入りに気付いた反体制派市民らが各地の施設を占拠した90年初めまで続いた。この時に押収された膨大な文書が公開、修復対象になっている。修復された文書から、反体制派への徹底した監視やスポーツ選手に対する組織的なドーピング実態などが明らかになった。(リュルツハイム共同)

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報