シュワルツコプ(その他表記)Schwarzkopf, Elisabeth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュワルツコプ」の意味・わかりやすい解説

シュワルツコプ
Schwarzkopf, Elisabeth

[生]1915.12.9. プロシア,ポズナン近郊ヤロチン
[没]2006.8.3. オーストリア,シュルンス
ドイツのソプラノ歌手。ベルリンの音楽学校で学び,のちにイギリスに留学。 1938年ベルリン国立歌劇場でデビュー。指揮者カール・ベームに認められ,1944~50年ウィーン国立歌劇場専属のコロラトゥーラ・ソプラノとなる。ウィーンを中心に世界各国で活躍し,ロンドンのコベントガーデン劇場,ミラノのスカラ座ザルツブルク祝祭にたびたび出演した。 1953年にアメリカデビューを果たし,メトロポリタン歌劇場でも活躍した。あたり役はリヒアルト・シュトラウス作曲の『ばらの騎士』の元帥夫人。日本でも数回公演。オペラのみならず,ドイツ歌曲の歌い手としても高い評価を得た。 1971年オペラから引退,その後はリサイタルに専念した。

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