ショープロセス(英語表記)Show process

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ショープロセス」の意味・わかりやすい解説

ショープロセス
Show process

広い意味でインベストメント鋳造法の改良法。被覆材にエチルシリケート混剤を使うことが特色である。 1951年イギリスのショー兄弟の発明になり,57年日本に導入された。木,石膏,金属などの原型の外側に,エチルシリケート,耐火物粉,固結剤の混合泥漿を流して固めると,弾性のあるじょうぶな被覆となるので容易に型からはずすことができる。これを急速加熱すると被覆外側は焼成されるとともに微小なひびが入り,通気性がよくなる。この鋳型 (ショーモールド) に溶融金属を注入鋳造する。この方法には,鋳型寸法が精密,原型からの鋳型はずしが容易,鋳型の通気性がよく溶融金属のガスがよく抜ける,数tの大型物でも高融点の金属でも適用できる,鋳肌が美しい,などの特徴があり,プラスチック製品,大型のプレスおよびダイカスト金型など,他の方法でむずかしい精密鋳造に用途が拡大している。

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