シルダの人びと(読み)シルダのひとびと(その他表記)Die Schildbürger

改訂新版 世界大百科事典 「シルダの人びと」の意味・わかりやすい解説

シルダの人びと (シルダのひとびと)
Die Schildbürger

ドイツのこっけい物語集。1598年刊。作者不詳。いわゆる民衆本の一つで,翻訳物ではなくドイツ本来の創作物である。前年に出た《ラーレブーフDas Lalebuch》を焼き直し,舞台をシルダSchilda(架空の町)に移し,この町の人びとの愚行茶番を集めたもの。三角形の市庁舎を建てたが窓を作り忘れたり,塩を畑にまいて収穫しようとしたり,市庁舎の鐘を海底に隠したが再び拾い上げられなかった等の話から,のち〈シルダの人びと〉は愚昧な人の代名詞となった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む