しんねり(読み)シンネリ

デジタル大辞泉 「しんねり」の意味・読み・例文・類語

しんねり

[副](スル)
ねちねちして粘り強いさま。「しんねり(と)した口調で長々と説教する」
陰気ではきはきしないさま。「しんねり(と)して口数の少ない人」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「しんねり」の意味・読み・例文・類語

しんねり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. しつこくてねばっこいさま、ねばねばしたさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「我家の明らさまな姿を眺めるといふやうな、しんねりした目つきとを感じさせるのであった」(出典:素足の娘(1940)〈佐多稲子〉二二)
    2. 「菜種油のしんねりと冷たく甘いような臭いが」(出典:おあんさま(1965)〈大原富枝〉)
  3. 男女がべたべたしているさま、親密なさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「Aのヤツ、この間銀座で会ったら、女の子としんねり歩いてやがった」(出典:鉛筆ぐらし(1951)〈扇谷正造〉新語散見)

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