20世紀西洋人名事典 「シーグリドウンセット」の解説
シーグリド ウンセット
Sigrid Undset
1882.5.20 - 1949.6.10
ノルウェーの小説家。
カロンボルィ(デンマーク)生まれ。
考古学者であった父の早世のため事務員となり、そのかたわら創作活動を続けた。1907年「マルタ・ウーリィ夫人」で文壇デビュー、女性問題を題材とし、女性の幸福は夫と子と家庭にあると主張した。やがて年上の画家スバルトスタードと結婚するが’25年離婚。’28年カトリックに改宗し、信仰に救いを求めた。同年ノーベル文学賞受賞、’40年ドイツ軍侵攻のためアメリカに亡命。戦後帰国したが、’49年急逝し、国葬となった。作品はほかに「春」(’14年)、「クリスティン・ラブランダッスル」(’20〜22年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報