シールピンスキ(読み)しーるぴんすき(その他表記)Wacław Sierpiński

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シールピンスキ」の意味・わかりやすい解説

シールピンスキ
しーるぴんすき
Wacław Sierpiński
(1882―1969)

ポーランドの数学者。ワルシャワに生まれ、1904年ワルシャワ大学で学位を取得した。リボフ(現、ウクライナリビウ)およびワルシャワの大学で教えた。彼の重要な業績は、集合論との関連部門であって、連続体の仮説カージナル数などが著しい。ポーランド学派とよばれる記述的集合論の研究に50年間余り没頭し、その後15年間は整数論を研究した。1949年、新設されたポーランド科学学士院の副院長に就任し、第一等の科学賞も得た。有名な数学雑誌『フンダメンタ・マテマチカ』の創刊は彼の努力による。また、第二次世界大戦後再刊された『アクタ・アリスメティカ』の巻5からの主任編集員であった。

[小松醇郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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