ジテルペンアルカロイド

化学辞典 第2版 「ジテルペンアルカロイド」の解説

ジテルペンアルカロイド
ジテルペンアルカロイド
diterpene alkaloid

ジテルペンの誘導体と見なされるアルカロイド総称.キンポウゲ科トリカブト属Aconitum,オダマキ属Delphinium,ミズキ目Garraya veatchiiなどより得られる(-)-カウレンを前駆物質とするアルカロイドの一群を,広義アコニットアルカロイドとよび,これがジテルペンアルカロイドの主たるものである.それはまた,C19-アルカミンを母核とする猛毒性のエステルアコニチン型と,C20-アルカミンよりなる低毒性のアチシン型に分けられる.それ以外に,ユズリハよりそれらとはまったく異なる型のジテルペンアルカロイド(ダフィニフィリンなど)が発見されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android