普及版 字通 「ジ・みみきる・ちぬる」の読み・字形・画数・意味
12画
[字訓] みみきる・ちぬる
[字形] 会意
血+耳。〔玉〕に「耳血なり」とあり、犠牲の耳の血をとり、これを塗って祓い、また祭ることをいう。〔穀梁伝、僖十九年〕の、(ちゆ)の人が子(そうし)(国の王)を執(とら)えて「之れを用ふ」の〔注〕に「之れを用ふとは、其のを叩(たた)きて、以てに(ちぬ)るなり」とあり、鼻血や耳血を用いて、礼(きんれい)という清めの儀礼が行われた。動物の犠牲のときには、耳を截(き)って耳血を用いた。
[訓義]
1. みみきる、みみの血をちぬる。
2. みみの血できよめる、はらう、まつる。
3. はなの血でちぬる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ミミノチ
[語系]
・耳・njiは同声。耳を截(き)ることを(じ)といい、その血を礼に用いることをという。
[熟語]
社▶
[下接語]
祈
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報