じゃらつく(読み)ジャラツク

デジタル大辞泉 「じゃらつく」の意味・読み・例文・類語

じゃら‐つ・く

[動カ五(四)]
小さな金属片などが触れ合ってじゃらじゃら音を立てる。「小銭ポケットで―・かせる」
なまめかしい振る舞いをする。男女が、でれでれとじゃれあう。
「人の心まかせなるやうに―・きて」〈浮・一代女・一〉
たわむれる。ふざける。じゃれる。
路次ろじにて禿かぶろどち―・くか、よそ見などして来る時は」〈色道大鏡・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「じゃらつく」の意味・読み・例文・類語

じゃら‐つ・く

〘自カ五(四)〙 (「つく」は接尾語)
① いろめいた、いやらしいふるまいをする。でれでれする。じゃらじゃらする。
浮世草子好色一代女(1686)一「人の心まかせなるやうにじゃらつきて」
② たわむれる。ふざける。じゃれる。
評判記・色道大鏡(1678)四「路次(ろし)にて禿(かふろ)どちじゃらつくか、よそ見などして来る時は」
③ 金属などが触れ合ってじゃらじゃらと音をたてる。
※咄本・年忘噺角力(1776)四「ハテ、ふしみ銭をよせてこしらへるは。なる程、尤じゃが、じゃらついて信が有まいぞ」

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