ジャスモン

化学辞典 第2版 「ジャスモン」の解説

ジャスモン
ジャスモン
jasmone

C11H16O(164.24).cis-ジャスモンはジャスミン油の主香成分で,ネロリ,ペパーミントなどの精油に広く存在する.沸点146 ℃(3.6 kPa).0.9437.1.4979.水に不溶,エタノール油類に可溶.工業合成によりジャスミン系,フローラル系調合香料に用いられるほか,フレーバーとしても用いられている.LD50 5000 mg/kg(ラット,経口)[CAS 488-10-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のジャスモンの言及

【ジャスミン油】より

…花を石油エーテルで抽出するか(収量0.02%),脂肪油で抽出して得たポマード(収量0.4~0.6%)をアルコールで再抽出し,水蒸気蒸留で精製する。ジャスミン油は酢酸ベンジル(65%),d‐リナロール(15.5%),ジャスモン,インドール,酢酸リナロール,ネロール,ベンジルアルコール,ゲラニオールなどからなる。芳香の主体はジャスモンjasmoneで5員環の不飽和ケトンである。…

※「ジャスモン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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