最新 地学事典 「ジュース効果」の解説
ジュースこうか
ジュース効果
Suessʼ effect
天然における放射性炭素の濃度が人類の化石燃料の使用の増加に従って希釈される効果。G.S.Callendar(1940)は,産業革命後大気中の炭酸ガスが石炭・石油の燃焼によって増加しつつあることを指摘。実際には燃焼で放出される炭酸ガスは海洋にも溶け込むため,大気中の増加は燃料消費量からの推定値(約10%の増加,1900年までに)よりはるかに低いと考えられる。H.E.Suess(1953)は14Cの希釈効果によって,1950年までに大気中の14C濃度が3~6%低下していることにより,化石燃料からの供給を測定しうることを示した。
執筆者:木越 邦彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

