現代外国人名録2016 「ジョージソロス」の解説
ジョージ ソロス
George Soros
- 職業・肩書
- 投資家,慈善活動家 ソロス・ファンド・マネジメント会長,オープン・ソサエティ協会(OSI)代表
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1930年8月12日
- 出生地
- ハンガリー・ブダペスト
- 旧名・旧姓
- シュバルツ,ゲルジー〈Schwartz,György〉
- 学歴
- ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(経済学)〔1952年〕卒
- 経歴
- ユダヤ系。1936年ナチスのユダヤ人迫害を逃れるため、ソロスに改姓。’47年17歳で家族とともにロンドンに渡る。ロンドンのアビトラージ専門会社で株式、債券、ワラントの価値計算を担当。’56年ニューヨークに渡り、アーンホールド・アンド・S・ブライクローダーなど数社でファンド・マネージャーを務める。’69年ヘッジファンドのクオンタム・ファンドを設立、以来年平均の収益率が35%を上回るという驚異的な運用成績をあげ、世界の市場を席巻する“ニューヨークの錬金術師”として莫大な富を築いた。’73年ソロス・ファンド・マネジメントを設立。’97年からの世界的な金融危機の仕掛人との批判を受け“投機の帝王”とも呼ばれる。一方、少年時代ナチスの迫害から逃げ回った経験をしたことから、’79年中・東ヨーロッパが開かれた社会への移行するのを援助するためソロス財団を設立。またオープン・ソサエティ協会(OSI,’82年)やセントラル・ヨーロピアン大学(CEU,’91年)など次々に設立。’93年には対ボスニア援助のため国連に5000万ドルを寄付するなど、2005年までに慈善活動に投じた総資金は40億ドルにのぼり、社会貢献の分野でも活躍。1990〜93年度4年連続で“ウォール街高額所得者ランキング”第1位(10億ドルを越える)。’97年4月米誌「タイム」の“米国で最も影響力がある25人”に選ばれる。2004年にはブッシュ再選阻止を目的に民主党関連団体に資金援助した。2011年7月引退を表明。2015年米経済誌「フォーブス」世界の億万長者番付第29位(242億ドル)。著書に「ファイナンスの錬金術」(1987年)、「グローバル資本主義の危機」(’98年)、「世界秩序の崩壊」、「ソロスの講義録―資本主義の呪縛を超えて」(2009年)、自伝「Soros on Soros(ジョージ・ソロス)」(1995年)がある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報