ジルコニウム酸塩(読み)ジルコニウムサンエン

化学辞典 第2版 「ジルコニウム酸塩」の解説

ジルコニウム酸塩
ジルコニウムサンエン
zirconate

ジルコン酸塩ともいう.ジルコニウムの水酸化物と,金属酸化物(または水酸化物)とを混合して融解すると,組成上オルト酸塩M4ZrO4,またはメタ酸塩M2ZrO3に相当する化合物が得られる.このことから,ジルコニウムの水酸化物は両性とみなして,これらの生成物の酸に相当するH4ZrO4,H3ZrO3を仮定してジルコニウム酸塩とよんでいる.しかし,これらの固体には独立したZrO32-やZrO44-などのイオンは存在せず,実際は酸化ジルコニウム(Ⅳ)ZrO2と塩基性酸化物とからなる一般式xM2O・yZrOで表される2種類の金属の複酸化物であり,この名称は誤りであるが,慣用名として用いられている.圧電素子の製造に用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む