慣用名(読み)かんようめい

図書館情報学用語辞典 第5版 「慣用名」の解説

慣用名

実名または正式名以外の名称で,それによって知られてきた団体場所,もしくは事物の名称”(『英米目録規則第2版日本語版』用語解説).『英米目録規則第2版』およびRDAでは,団体がその母国語の参考情報源において慣用形で頻繁に特定されている場合には,それを採用すると規定している.

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化学辞典 第2版 「慣用名」の解説

慣用名
カンヨウメイ
trivial name

IUPAC命名規則が制定される以前から慣用され,文献にも統一的に使用されていた化合物名.通俗名ともいう.従来,使われていた命名をなるべくかえないという配慮から,比較的簡単な基本的化合物名が慣用名として認められている.たとえば,芳香族炭化水素ベンゼン,トルエン,キシレン,ナフタレン複素環式化合物ピリジンフランなどがある.基名としては,ビニル,アリル,ベンジルなどが慣用名として認められる.[別用語参照]体系名

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慣用名」の意味・わかりやすい解説

慣用名
かんようめい
common name

古くから知られている化合物の呼び名で,よく使われているもの。しかし化合物の数は年々ふえ,慣用名だけでは不十分なので,国際名が制定されている。国際名は「国際純正・応用化学連合」によるもので,慣用名を尊重しながら,合理的に改良を加えている。

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