最新 地学事典 「ジンクシル石」の解説
ジンクシルせき
ジンクシル石
zincsilite
化学組成Zn3 Si4O10(OH)2・4H2OのZnのみを主成分とするモンモリロナイト類似の粘土鉱物。単斜晶系,格子定数は未決定,底面反射は1.57nm内外にあり,0.1528nm付近の反射は{060}に相当するものと思われる。白色葉片状,劈開{001}に完全。劈開面上では真珠光沢。硬度1.5~2,測定比重2.67~2.71。光学的二軸性負,2V0°~22°,屈折率α1.514, β1.559, γ1.562。カザフスタン共和国,Batystauのスカルン型亜鉛鉱床の酸化帯から発見,化学組成にちなみ命名。研究者によってはソーコン石と同一物とみなしているが,現在までにこのことはIMA新鉱物鉱物名委員会へは未提案。IMAリストでは存在が疑わしい種とされている。
執筆者:加藤 昭・嶋崎 吉彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

