スイス・フラン外債市場(読み)スイス・フランがいさいしじょう(その他表記)Swiss franc bond market

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スイス・フラン外債市場」の意味・わかりやすい解説

スイス・フラン外債市場
スイス・フランがいさいしじょう
Swiss franc bond market

スイスにおける外債市場。引き受けシンジケートがすべてスイスに所在する銀行,またはファイナンスカンパニーで構成され3大銀行 (スイス・ユニオン銀行スイス銀行クレディ・スイス) が引き受けシェアの大半を占めている。スイス・フラン債は私募債であるため発行手続きが簡単であり,またスイスの政治的・経済的安定性により金利も低いため,企業の資金調達の重要な手段となっている。特に日本企業がスイス・フラン債を起債するときは仲介者が代行するため,手続きはきわめて簡単なものとなっている。スイス金融当局は,1978年以降規制緩和を推進し,86年5月には資本輸出規制の自由化,債券期間・償還についての制限の撤廃が行なわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android