日本大百科全書(ニッポニカ) 「スイトナー」の意味・わかりやすい解説
スイトナー
すいとなー
Otmar Suitner
(1922―2010)
オーストリアの指揮者。生地インスブルックの音楽院、ついでザルツブルクのモーツァルテウム音楽学校で学ぶ。生地その他で活動ののち、1960~1964年ドレスデン国立歌劇場、1964~1991年ベルリン国立歌劇場音楽総監督を務めた。1971年(昭和46)NHK交響楽団に客演のため初来日、1973年同楽団名誉指揮者。またベルリン国立歌劇場、同管弦楽団(ベルリン・シュターツカペレ)のたび重なる来日に同行、日本ではとくになじみ深い。誇張を避けた演奏スタイルながら豊かな感興を生み出し、モーツァルト、ベートーベン、ワーグナー、ブルックナー、ドボルザークを得意とした。
[岩井宏之]
『長谷恭男著『斜めから見たマエストロたち』(1990・同成社)』
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