スキロン(その他表記)Skiron

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スキロン」の意味・わかりやすい解説

スキロン
Skiron

ギリシア神話人物メガラ海岸のスキロンの岩と呼ばれる大岩のそばにいて,通行人自分の足を洗わせては海中に蹴落し,海亀のえじきにしていたが,最後テセウスによって海に投込まれ,自分も同じ海亀に食われて死んだとされる。

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世界大百科事典(旧版)内のスキロンの言及

【プロクルステス】より

…現在でも杓子定規,容赦ない強制の意で使われる〈プロクルステスの寝台Procrustean bed〉はこれに由来する。同じ街道で,曲げた2本の枝に1本ずつ足をゆわえつけ,通行人を二股裂きにしていたシニスSinis,海に蹴落として大亀の餌食にしていたスキロンSkirōn,むりやり相撲の相手をさせて殺していたケルキュオンKerkyōnらと相前後して,いずれもみずからが旅人を殺すのに用いた方法で,アテナイの王子テセウスに退治されたという。【水谷 智洋】。…

※「スキロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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