スクラウィニア(その他表記)Sclavinia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スクラウィニア」の意味・わかりやすい解説

スクラウィニア
Sclavinia

ビザンチン帝国初期,バルカン半島の帝国領のうち実際はスラブ人支配下にあった領域。6世紀の後半スラブ人は帝国のドナウ防衛線を突破して南下,その最先端ペロポネソス半島に達し,バルカン半島のスラブ化が始った。このため帝国の行政権海岸の諸都市周辺に限られた。こうしてスクラウィニアは9世紀の初めバルカン半島にテマ制度が導入され,土着のスラブ人のギリシア化が始るまで存続した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android