すっすっ

精選版 日本国語大辞典 「すっすっ」の意味・読み・例文・類語

すっ‐すっ

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる。「すっすっす」「すっすっすっ」とも)
物事支障なく、なめらかに進み行くさまを表わす語。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第三一「家老とて持す鑓梅 三人并び手振鶯すっすっす」
暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉三「真白な足袋で、褄をけりながら、すっすっと賢こ気に踏み出されるのを」
② 物がなめらかに、しずかにこすれ合って出る音を表わす語。
浄瑠璃薩摩歌(1711頃)上「腰のひねりに足どりに、すっすっすっ、すっすっすな地にひざをする」
呼吸の激しい音を表わす語。
婦系図(1907)〈泉鏡花〉後「姉夫人は〈略〉すッすッと息が忙(せは)しく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報