日本大百科全書(ニッポニカ) 「ストライサンド」の意味・わかりやすい解説
ストライサンド
すとらいさんど
Barbra Streisand
（1942― ）
アメリカのポピュラー歌手、女優。ニューヨーク市ブルックリン生まれのユダヤ人。演劇学校に通いながらクラブで歌って認められ、1962年ミュージカル『あなたには卸値(おろしね)で』に出演。64年ミュージカル『ファニー・ガール』に主演して大成功、68年のその映画化でアカデミー主演女優賞を受賞。ヒットしたレコードは『ピープル』ほか多数。映画出演は『おかしなおかしな大追跡』（1972）、『追憶』（1973）、『スター誕生』（1976）などがあり、83年には自ら製作・監督・主演した『愛のイェントル』で話題をよんだ。歌曲作家としての才能も大きい。その代表作は彼女が作曲した『スター誕生』の主題歌『エバーグリーン』（邦題『愛のテーマ』、作詞ポール・ウィリアムズ）で、1976年度アカデミー賞の主題歌賞、77年度グラミー賞のソング・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した。この歌が人気をよんでスタンダードになったことから、86年にASCAP（アメリカの楽曲著作権管理団体）のソングライター賞を受賞。2000年夏には、ステージを引退すると発表した彼女は、同年12月31日ラスベガスで最後の公演を行った。
［青木 啓］
『ランダル・リース著、大崎愛子訳『バーブラ・ストライサンド』全2巻（1995・東亜音楽社）』
[参照項目] | | |