ストールポート(読み)すとーるぽーと(その他表記)stolport

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ストールポート」の意味・わかりやすい解説

ストールポート
すとーるぽーと
stolport

STOL(エストール)機(短滑走離着陸機)の発着を目的として単独あるいは大きな空港に併設される飛行場であるが、正式な名称ではない。離着陸滑走距離の短いSTOL機を、通常型の飛行機(とくに旅客機)が発着する長い滑走路に使用すると、滑走路を大幅に余してしまい、離着陸に時間がかかって旅客機の運航能率を低下させたり、離着陸の際の飛行コースの角度が大きく違っていることから交通管制がめんどうになるほか、STOL機自体の特性も生かせないことになる。こうした問題を解決し、通常型の飛行機(CTOL(シートール)機)とSTOL機のそれぞれの特性を発揮させるため、CTOL機とSTOL機とを分離し、STOL機の発着に適するような設備を施した飛行場をいう。日本にはまだ設置されていないが、将来はしだいに増大する傾向がでてきている。

[落合一夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む