日本大百科全書(ニッポニカ) 「すね」の意味・わかりやすい解説
すね
すね / 臑
脛
解剖学名では下腿(かたい)といい、膝(ひざ)(膝(しつ)関節部)から足首(足(そく)関節部)までの間をさす。大腿(ふともも)に対するもので、軸となる骨格は、内側に太い脛骨(けいこつ)、外側に細い腓骨(ひこつ)が平行に存在し、両骨を下腿骨と総称する。俗にいう「向こうずね」は下腿の前面をさし、脛骨骨幹部が主体となる。この部分は、皮下に骨膜が直接あるため、打撲で激しい痛みを感じる。また、皮下組織も薄いため、傷などは治りにくい。「ふくらはぎ(腓腹(ひふく))」は下腿の後面の膨らんだ部分をいい、下方にアキレス腱(けん)(踵骨(しょうこつ)腱)が隆起してみえる。
[嶋井和世]