スプリングフィールド銃(読み)すぷりんぐふぃーるどじゅう(その他表記)Springfield rifle

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スプリングフィールド銃」の意味・わかりやすい解説

スプリングフィールド銃
すぷりんぐふぃーるどじゅう
Springfield rifle

アメリカ、マサチューセッツ州のスプリングフィールド兵器廠(しょう)で製造された小銃総称。最初の製造銃は、アメリカ陸軍最初の制式小銃1795年式フリントロック(火打ち石式)マスケットで、以来、製造所名が銃の機関部に打刻され今日に至っている。続いて1808年、12年、35年の各型フリントロックマスケットが製造され、41年式からパーカッション(雷管式)マスケットの製造が始められた。55年、61年、63年式があるが、同兵器廠の名を一躍有名にしたのは、73年アメリカ歩兵および騎兵隊の制式小銃となった1873USライフルで、スプリングフィールド銃の代表銃となった。第一次世界大戦中に大量生産された1903年式により、ふたたび同銃の名が世界に広まった。第二次大戦中アメリカの陸軍の制式小銃となったUS・M1ライフルや、後の制式M14ライフルもスプリングフィールド兵器廠で製造されたものであった。

[小橋良夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スプリングフィールド銃」の意味・わかりやすい解説

スプリングフィールド銃
スプリングフィールドじゅう
Springfield rifle

1903年にアメリカ陸軍が制式化した歩兵銃。以後 35年間,制式銃として使われた。モーゼル銃を改良したもので,マサチューセッツ州スプリングフィールドにある造兵廠で主としてつくられた。 M1903型で,口径 7.62mm,全長 110cm,重量 4.05kg。第2次世界大戦では,照準眼鏡をつけて狙撃兵が用いた。

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