世界の観光地名がわかる事典 「スペイン乗馬学校」の解説 スペインじょうばがっこう【スペイン乗馬学校】 オーストリアの首都ウィーン、ホーフブルク宮殿の一角にある乗馬学校。この学校は、1572年に神聖ローマ帝国皇帝マキシミリアン2世(1527~1576年)が設立した。その後、カール6世(1685~1740年)が1729年に「冬季乗馬学校」(Winterreitschule)を設立し、宮殿東側の厩舎(きゅうしゃ)の向かいに乗馬ホールを建設した。ルネサンス期に集大成された古典馬術を保存する世界唯一の施設で、皇帝の儀式や祭典の場としても使われてきたところである。この乗馬学校では、今日でもポルカやワルツに合わせた、リピッツァ産(現スロヴェニアのイタリアの国境付近にある名馬の産地)の白馬による伝統的な古典馬術の「ガラ公演」を見学することができる。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報