最新 地学事典 「スペリオル型鉄鉱層」の解説
スペリオルがたてっこうそう
スペリオル型鉄鉱層
Superior type iron formation
縞状鉄鉱層の区分の一つで,27~18億年前の大陸棚に広く形成したもの。0.5mm〜2.5cmの厚さをもつチャートと鉄鉱石(赤鉄鉱・磁鉄鉱・シデライト)が互層する縞状鉄鉱層をつくる,オーストラリア西部のハマスレー堆積盆では,縞状鉄鉱層(BIF)は数100km連続する。19〜18億年前の鉄鉱層は粒子状鉄鉱層(グラニュール鉄鉱層:GIF)が多くなり,縞状鉄鉱層と区別されている。米国のミシガン〜ミネソタ地域から,カナダのラブラドル地域のスペリオルクラトン周辺部に広く分布する。鉱石鉱物はおもに赤鉄鉱・褐鉄鉱で,磁鉄鉱・鏡鉄鉱・シデライト・スティルプノメレン・ミネソタアイトを伴う。鉄品位は平均20~30%,高品位鉱で50~60%。スペリオル湖地域とともに,ブラジル(ミナスジェライス)・南ア共和国(トランスバール)・ウクライナ(クリボイログ)・オーストラリア(ハマースリー)が五大産地。海底熱水活動説と,生物活動による海水中のFe2+の酸化説があり,後者の意見が強い。
執筆者:清川 昌一・鹿園 直建
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

