スヤードバーダ(その他表記)syādvāda

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スヤードバーダ」の意味・わかりやすい解説

スヤードバーダ
syādvāda

インド哲学用語で,不定主義相対主義の意。特にジャイナ教立場をいう。事物は種々の立場から多方面にわたって考察すべきであり,絶対的あるいは一方的な判断を下してはならないとする主張。もしもなんらかの判断を下そうとするなら,「ある点からみると」 syādという制限をつけねばならない。たとえば,事物は実体または形式という点からみると常住であると言いうるが,状態または内容という点からみると無常であると言いうる。このようにすべてを相対的に言い表わし,相対的に解すべきであるとする観察法。アネーカーンタバーダ Anekāntavādeとも呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む