スラボニア(読み)すらぼにあ(その他表記)Slavonija

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スラボニア」の意味・わかりやすい解説

スラボニア
すらぼにあ
Slavonija

現在のクロアチア共和国の東部地方で、ドラバ川ドナウ川サバ川に囲まれた部分。英語綴(つづ)りはSlavonia。13世紀以前のラテン語文献はクロアチア人居住地全体をスクラボニアSclavoniaとよんだ。1260年ごろハンガリー・クロアチア国王ベラ4世がこの地方をクロアチアから分離したが、1538年クロアチアに復帰し、クロアチアの一部として、オーストリア、ついでハンガリー領に属した。20世紀初頭からは旧ユーゴスラビアに属したが1991年、クロアチアは独立を果たした。

木戸 蓊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スラボニア」の意味・わかりやすい解説

スラボニア
Slavonia

クロアチア東部地域の歴史的呼称。南をサバ川,北と東をドラバ川(ドラウ川)とドナウ川に囲まれる。10世紀にクロアチア王国に統合された。ダルマチア,イストラ(→イストラ半島)と合わせてクロアチアを構成する三つの歴史的地方をなしている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android