ドラウ川(読み)ドラウがわ(英語表記)Drau

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドラウ川」の意味・わかりやすい解説

ドラウ川
ドラウがわ
Drau

ハンガリースロベニアクロアチアではドラバ Drava。南東アルプスの北側を東に流れる,ドナウ川右岸の支流。全長 749km。イタリア北部アルピカルニケ山地のドッビアコ (トブラッハ) 付近に源を発し,東流してオーストリアに入り,アルプス山地中でも最大規模の縦谷を形成してオーストリア南部を東流,スロベニア北部,クロアチア北部を南南東に流れてクロアチアとハンガリーとの国境でムール (ムラ) 川を合せ,オシエク東方でドナウ川に合流する。沿岸の主要都市はオーストリアのフィラッハ,クラーゲンフルト,スロベニアのマリボル,クロアチアのオシエクなど。ドラウ川の谷は,かつてはフン民族やスラブ人がハンガリー平原からアルプス地方へ侵入する重要なルートであった。現在ではオーストリア南部を中心に発電所が多い。汽船航行はオシエク付近約 130kmに限られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドラウ川」の意味・わかりやすい解説

ドラウ川
どらうがわ
Drau

アルプス東部に発し、クロアチア北部を東流してクロアチアのオシエク東方でドナウ川に注ぐドラバ川のドイツ語名。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android