ずけり(読み)ズケリ

デジタル大辞泉 「ずけり」の意味・読み・例文・類語

ずけり〔づけり〕

[副]遠慮なく、はっきりとものを言うさま。ずばり。
「いつもに似合わず―と言って退けた」〈里見弴・安城家の兄弟

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ずけり」の意味・読み・例文・類語

ず‐・けり

  1. ( 打消の助動詞「ず」に過去の助動詞「けり」の付いたもの ) 上代語法。中古以後は「あり」を介した「ざりけり」の形が用いられる。…ないのであった。
    1. [初出の実例]「衣手を打みの里に有る吾を知らにそ人は待てど不来家留(こずケル)」(出典万葉集(8C後)四・五八九)

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