セソストリス1世(読み)セソストリスいっせい(その他表記)Sesostris I; Senusret I

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セソストリス1世」の意味・わかりやすい解説

セソストリス1世
セソストリスいっせい
Sesostris I; Senusret I

古代エジプト第 12王朝2代目の王 (在位前 1971~前 1928) 。センウスレト1世とも呼ばれる。初代王アメンエムヘト1世の子。内外ともに黄金時代を築いた王として知られる。 10年間父王と共治し,その間ヌビアに遠征,ナイルの第1,2急流の中間地点に達した。リビア遠征から凱旋の途中,父の暗殺の報に接し,ただちに帰国,王の座を確保。パレスチナ,シリアとは和平を保ち,治世 18年目にヌビアの征服を成し遂げ,金,銅,紫水晶,閃緑岩など,ヌビアの資源採掘に着手した。他方アスワン付近から花崗岩を切り出し,ヘリオポリスの神殿改築テーベカルナックを築きアモン崇拝を盛んにする一方,首都ファイユームの近くのリシェトに自身のピラミッドを構築した。

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