アメンエムヘト1世(読み)アメンエムヘトいっせい(その他表記)Amenemhet I; Ammenemēs I

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アメンエムヘト1世」の意味・わかりやすい解説

アメンエムヘト1世
アメンエムヘトいっせい
Amenemhet I; Ammenemēs I

[生]?
[没]前1962
古代エジプト第 12王朝初代の王 (在位前 1991~62) 。ギリシア名アメネメス1世。第 11王朝のメントゥホテプ王の大臣だったが,地方総督の支援のもとに第 11王朝末の混乱を収めて即位。首都をテーベからカイロ南南西 90kmのファイユームへ移し,支持者を要職につけ,アジア人の侵入を防ぐためにナイルデルタ地帯の東部と西部国境ならびに上ナイル各地に砦を構築,シナイ半島の銅を採掘して国力を回復した。治世 20年目にして息子セソストリス1世と共治を始め,前 1962年暗殺された。息子あての「アメンエムヘトの教訓」書,暗殺前後のセソストリス1世の事績を述べた『シヌヘ物語』など政治的色彩の濃い文書が現存する。王墓はリシェトにある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む