セチェン・ホンタイジ(その他表記)Sechen Qong Tayiji; Qutughtai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セチェン・ホンタイジ」の意味・わかりやすい解説

セチェン・ホンタイジ
Sechen Qong Tayiji; Qutughtai

[生]1540
[没]1587
明代のモンゴル首領。本名フトゥクタイ。ダヤン・ハン (達延汗)曾孫でオルドス部のグン・ビリク・ジノンの孫,ノヤングラ・ジノンの甥。アルタン (俺答)の賢明な助言者。 1562年イルティシュ河畔にトルグートを破り,66年チベットを侵し,70年明から指揮僉事を授けられ,73年カザフのアク・ナザル・ハンを破り,その帰途バートットを略奪。 75年オルドスに帰還,76年アルタンにチベットのダライ・ラマ3世の招請をすすめ,77年青海の南のチャブチャルにおもむき,78年同地でダライ・ラマと会見した。当時モンゴル随一の教養人で,『エルデニイン・トプチ』 (蒙古源流) の著者サガン・セチェンの曾祖父にあたる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 ダヤン

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む