トルグート(その他表記)Torghud

山川 世界史小辞典 改訂新版 「トルグート」の解説

トルグート
Torghud

オイラトモンゴル族の一部族。17世紀前半オイラトの内乱を避け,ヴォルガ河畔に移住。しかしロシア政府の干渉を受けるようになり,1771年新疆(しんきょう)イリ地方に移動乾隆(けんりゅう)帝は自発的な清朝帰属を喜び,厚遇した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トルグート」の意味・わかりやすい解説

トルグート(土爾扈特)
トルグート
Turghud

モンゴルの部族。オイラート (瓦剌)部の一つ。イルティシ川上流域にいたが,ジュンガル部に圧迫されて 1630年代にロシアに逃れ,ボルガ川流域に落ち着いた。しかし,18世紀後半に東帰し,清朝の支配下に入り,天山北路と科布多にいた。

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