セルボーンの博物誌(読み)セルボーンのはくぶつし

精選版 日本国語大辞典 「セルボーンの博物誌」の意味・読み・例文・類語

セルボーンのはくぶつし【セルボーンの博物誌】

  1. ( 原題[英語] Natural History and Antiquities of Selborne ) ホワイト著。一七八九年刊。イギリス南部、ハンプシャー州セルボーン地方の動植物自然現象観察を博物学者ペナントと法律家バリントンあてに書き送った手紙一〇〇通をまとめたもの。綿密で示唆に富み、文学的価値も高い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のセルボーンの博物誌の言及

【セルボーン】より

…オールトンの町の南方8km。ここに生まれ,生涯の大半をこの地で過ごした牧師ホワイトGilbert White(1720‐93)の《セルボーンの博物誌》(1789)で有名。彼はこの書で草木や鳥魚の行動などを正確に観察し,自然に対する無限の愛着を示した。…

【ホワイト】より

…イギリスの牧師,博物学者。ロンドンの南西約80kmに位置する生地セルボーンで牧師補をつとめながら自然の観察に熱中し,その成果を約20年間にわたり書簡の形で博物学者ペナントThomas Pennant(1726‐98)らに報告し続けた。これらの書簡をまとめた著作《セルボーン博物誌》(1789)は,美しい文体と鋭い観察眼とを兼ね備えた自然史文学の古典であり,また政争から身を引き自然に遊ぶ隠棲者の随想としてもI.ウォールトン《釣魚大全》と双璧を成す。…

※「セルボーンの博物誌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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