熱中症予防のための指標。WBGTとも表記する。気温と湿度、日差しの強さなどから算出し、熱中症との相関性が高いとされる。環境省が全国約840地点の実況値や予測値を公表しており、暑さ指数が31以上だと、運動は原則中止とする「危険」で、28以上が「厳重警戒」、25以上が「警戒」。4月に全面施行された改正気候変動適応法では、暑さ指数35以上になると予想された場合に発表される「熱中症特別警戒アラート」を新設。33以上で発せられる「熱中症警戒アラート」の一段上に位置付けた。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
熱中症(高温障害)の原因となりやすい(1)湿度、(2)日射、輻射(ふくしゃ)を主体とする周辺の熱環境、(3)気温、の三つの要素をもとに算出された指標。湿球黒球温度のことで、略称WBGT。単位は摂氏温度(℃)で示されるが、気温の測定値とは異なる。WBGTを算出するために必要なデータは、黒球温度globe temperature(体感温度に近い)、湿球温度natural wet bulb temperature(皮膚の汗が蒸発するときに感じる涼しさの度合い)、乾球温度natural dry bulb temperature(通常の温度計を用いた気温)で、それぞれを専用の測定装置で計測する。そのデータを用いて、屋外の場合は「0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度」の式で、屋内の場合は「0.7×湿球温度+0.3×黒球温度」の式で算出する。
1954年にアメリカの海兵隊新兵訓練所で熱中症のリスクを事前に判別するために開発された。国際標準化機構(ISO)などで国際的に規格化された指針であり、日本でもこれに基づき、日本生気象学会の「日常生活における熱中症予防指針」や、日本スポーツ協会の「熱中症予防運動指針」などが作成されている。環境省は2006年(平成18)より全国840か所での暑さ指数の予測値(3時間ごと)と実測値(1時間ごと)をホームページ上で公開している(公開される期間は6~10月ごろで、年により変わる)。
[編集部 2019年1月21日]
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