熱中症予防のための指標でWBGTとも表記される。気温、湿度、日差しの強さなどから算出する。単位は「℃」だが、気温との混同を避け、日本では省略されることが多い。運動に関する指針の目安は5段階で、31以上で「原則中止」、28以上31未満は「厳重警戒」、25以上28未満が「警戒」、21以上25未満が「注意」、21未満は「ほぼ安全」とされている。
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熱中症(高温障害)の原因となりやすい(1)湿度、(2)日射、輻射(ふくしゃ)を主体とする周辺の熱環境、(3)気温、の三つの要素をもとに算出された指標。湿球黒球温度のことで、略称WBGT。単位は摂氏温度(℃)で示されるが、気温の測定値とは異なる。WBGTを算出するために必要なデータは、黒球温度globe temperature(体感温度に近い)、湿球温度natural wet bulb temperature(皮膚の汗が蒸発するときに感じる涼しさの度合い)、乾球温度natural dry bulb temperature(通常の温度計を用いた気温)で、それぞれを専用の測定装置で計測する。そのデータを用いて、屋外の場合は「0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度」の式で、屋内の場合は「0.7×湿球温度+0.3×黒球温度」の式で算出する。
1954年にアメリカの海兵隊新兵訓練所で熱中症のリスクを事前に判別するために開発された。国際標準化機構(ISO)などで国際的に規格化された指針であり、日本でもこれに基づき、日本生気象学会の「日常生活における熱中症予防指針」や、日本スポーツ協会の「熱中症予防運動指針」などが作成されている。環境省は2006年(平成18)より全国840か所での暑さ指数の予測値(3時間ごと)と実測値(1時間ごと)をホームページ上で公開している(公開される期間は6~10月ごろで、年により変わる)。
[編集部 2019年1月21日]
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