セン・きる・そろえる・そろう・さする

普及版 字通 の解説


人名用漢字 12画

[字音] セン
[字訓] きる・そろえる・そろう・さする

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(前)(ぜん)。は足指の爪を切る意で、の初文。〔説文〕十二上に「(さす)るなり」という。(めつ)には祓除の意があり、〔急就〕「沐浴」とは、沐浴し、髪をすき、剪爪(せんそう)して身を清めることをいう。〔儀礼、士喪礼〕「蚤(さうせん)すること他日の如し」とは、生前のように爪を剪り、鬚(ひげ)を切りそろえる意である。

[訓義]
1. きる、たつ。
2. そろえる、そろう。
3. さする、もむ。
4. 翦と通じ、ほろぼす。

[古辞書の訓]
名義抄 ソロフ・ノゴフ・ムシル・コク 〔字鏡集〕 ホロブ・ノゴフ・ソコ(ロ)フ・コク・ソソル・ムシル

[語系]
・剪tzianは同声。盤水で足を洗うことを(せん)(洗の初文)といい、刀を加えて爪を切ることを(剪の初文)といい、手を加えてものをそろえることをという。みな一系の語である。

[熟語]

[下接語]
・自

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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