センチメンタル・ドラマ(その他表記)sentimental drama

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「センチメンタル・ドラマ」の意味・わかりやすい解説

センチメンタル・ドラマ
sentimental drama

17世紀末~18世紀中期にイギリスで流行した感傷的な演劇風習喜劇の理知性や風刺的笑いに代って,常識的な道徳感情に訴えるペーソスや罪のない笑いを基調とし,当時台頭しつつあった中産階級の楽天性や世俗性に合致し,人気を呼んだ。代表的な作品としては,悲劇では N.ロウ諸作喜劇では C.シバーの『のんきな夫』 (1705) などがある。フランスでも催涙喜劇 comédie larmoyanteの名で流行した。 (→感傷喜劇 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android