セントロイド・モーメント・テンソル

最新 地学事典 の解説

セントロイド・モーメント・テンソル

centroid moment tensor

点震源を震源域の重心(セントロイド)に置いたときに求められるモーメント・テンソル。CMTとも。地震は有限の広がりをもったものだが,観測する地震波の波長が震源域の大きさより十分長いとき,空間の1点(点震源)に働くモーメント・テンソルという2階の対称テンソルで記述できる。G.E.Backus(1977)はスカラー場の重心の概念の自然な拡張として,テンソル場の重心を,その一次のモーメントの各成分の二乗和が最小になる点,と定義した。これに沿って,A.M.Dziewonski et al.(1981)は,地震波形をモーメント・テンソルの成分と時空間上の重心位置をパラメーターとして表すことにし,逐次反復法でその10個のパラメーターを地震波形から決定する方法を開発した。この方法は,重心の位置も同時に決めるのでCMTインバージョンと呼ばれる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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