日本大百科全書(ニッポニカ) 「パラメーター」の意味・わかりやすい解説
パラメーター
ぱらめーたー
parameter
媒介変数ともいい、主たる変数を、その関数として表示するのに用いる。たとえば平面上で、直線の方程式は、xy座標に関してAx+By+C=0(A≠0またはB≠0)であるが、これを、tをパラメーターとして、x=x0+at,y=y0+bt(a≠0またはb≠0)として表す。tはここでは、すべての実数値をとる変数である。
このほかに、対象物を識別するために用いる文字のことをパラメーターということがある。通常、同種類のものの集合において、各要素を特定するのに用いる。たとえば直線の式Ax+By+C=0はA、B、Cの値を一組特定すれば、これによって直線が決定される。したがって、A、B、Cは直線を決定するためのパラメーターである。
[竹之内脩]