有限（読み）ユウゲン

デジタル大辞泉

ゆう‐げん〔イウ‐〕【有限】

［名・形動］かぎりがあること。限度・限界があること。また、そのさま。「有限な（の）資源」⇔無限。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ゆう‐げんイウ‥【有限】

1. 〘 名詞 〙
2. ① かぎりがあること。終わりがあること。限界を有すること。
   1. [初出の実例]「雖_レ為_二有限之命_一一旦蘇生せさせて念仏をも申てきかせ」(出典：古事談（1212‐15頃）三)
3. ② 事の良し悪しにかかわらず、重大な価値、意味をもつこと。尊重されるべきこと。訓読して、「かぎりあり」とも読む。
   1. [初出の実例]「同七日、関東武士等襲_二来于叡船之汀_一、依_二院宣有限_一、官軍等不能進出」(出典：吾妻鏡‐元暦元年（1184）二月二〇日)
4. ③ 数学で、集合Ａに対し、うまく自然数ｎをとると、Ａと集合 (1,2,…n) との間に一対一の対応がつくこと。このとき、Ａの元の個数は有限であるという。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書（1889）〕

う‐げん【有限】

1. 〘 名詞 〙 限りのあること。ゆうげん。
   1. [初出の実例]「Ugen ウゲン 有限」(出典：改正増補和英語林集成（1886）)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【有限】ゆう（いう）げん

限りがある。宋・軾〔玲山に登る〕詩　脚力盡くる時、山に好し　限を將(もつ)て無窮を趁(お)ふこと(なか)れ

字通「有」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

有限
ゆうげん

「無限」のページをご覧ください。

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