普及版 字通 の解説
19画
[字訓] のべる・つくる・そなわる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(巽)(そん)。に・(選)(せん)の声がある。は神前の舞台で、二人並んで舞う形。舞楽を献ずることを、舞うさまを、供薦することを、その奏する語をという。〔楚辞、大招〕に「魂よ歸り徠(きた)つて を歌ふを聽け」とあるのが字の原義。〔説文〕三上に「專らふるなり」とは專(専)・の畳韻による訓であるが、字の本義でない。声の字は、もと神事に関し、神に献ずる意を含むものであった。
[訓義]
1. のべる、ほめる、たたえる、神をたたえる。
2. つくる、よくいう、そなわる、うつくしい、ことなる。
3. もっぱらいう、おしえる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ヲシフ
[語系]
tziuan、專tjiuanの声近く、〔説文〕にを「專」の意を以て解するが、と專とは、字義としての関係はない。dzhiuan、dzhian、またsun、siuanはともに声近く、もその系列の語である。
[熟語]
言▶・述▶
[下接語]
歌・構・論
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報