普及版 字通 「セン・むしろ・しきりに」の読み・字形・画数・意味
10画
[字訓] むしろ・しきりに
[説文解字]
[字形] 形声
声符は存(そん)。〔説文〕一下に「席なり」とあり、草を編んで席としたもの。〔左伝、襄四年〕に「戎狄は居す」とみえる。経籍は「仍(しき)りに」の意に用いる。薦と通用する。
[訓義]
1. むしろ、しきむしろ。
2. くさ、くさが再びはえる。
3. しきりに、しばしば、あつまる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 シキリ・カサス・カサナル・アツマル・カス・ホシママ 〔字鏡集〕 ホシママ・カサス・カサリ・アツマル・シキリナリ・フタツ・シキリ・カス
[語系]
・(薦)tzianは同声。薦席の意と、また「しきりに」という副詞に用いる。・tziaは茅、またdzyakは祭。いずれも神事に用い、同系の語である。
[熟語]
▶・居▶・更▶・至▶・処▶・仍▶・食▶・▶・臻▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報