ゼロ国債(読み)ゼロこくさい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゼロ国債」の意味・わかりやすい解説

ゼロ国債
ゼロこくさい

国庫債務負担行為のことで,国債とは無関係。公共事業を実施する際,契約はその年度内に行うが予算執行は翌年度以降にする一種の予算の先取りを示す言葉で,その年度の予算には計上されないため,ゼロ国 (庫) 債 (務) と呼ばれる。厳格な単年度予算主義をとる日本は,予算の成立が6月ごろにずれ込んだ場合,公共事業は予算成立直後に発注が殺到し,秋に工事を始めて年度末に追込み作業をするというパターンになりがちで,作業員の確保が困難になる。ゼロ国債を使うと予算の成立を待たず4月から発注でき,作業が平均化できる利点がある。

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