ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゼーラント州」の意味・わかりやすい解説 ゼーラント〔州〕ゼーラントZeeland オランダ南西部,スヘルデ (エスコー) ,マース (ムーズ) 両河川の三角江一帯を領域とする沿海の州。ベルギー国境と西スヘルデ川にはさまれた細長いゼーウスフランデレン地方とスハウウェンドイフェラント,トーレン,ノールトベフェラント,ワルヘレン,ゾイトベフェラントなどの島嶼から成る。海岸線の形は,土砂の堆積や築堤により徐々に変っている。おもな都市は,州都ミデルブルフとフリシンゲン。農業は,機械化が進み,土地生産性も高い。穀物,ジャガイモ,テンサイのほか,アサ,菜種も栽培される。漁業は,伝統的なカキ養殖のほか,小エビ,二枚貝漁も行われる。島嶼部は,相互の交通の便が悪いうえ,高潮などの自然災害を受けやすいので,防災と交通網整備を目的とした「デルタ計画」により,島嶼間を堤防で連結する工事が 1986年に完成した。面積 1796km2。人口 35万 7454 (1991) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by