普及版 字通 「ソウ・こしき」の読み・字形・画数・意味
17画
(異体字)
22画
[字訓] こしき
[説文解字]
[字形] 形声
声符は曾(そう)。曾はの初文。〔説文〕十二下に「(こしき)なり」とみえる。青銅器の(げん)には、上下の器がはなれているものと、上下の器が連なり、その間に蒸気を通す十字形の(せん)を設けるものとがある。蒸し器として用いた。下部が鬲形をなしているので、字はまたに作る。
[訓義]
1. こしき。
2. 炊器。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 コシキ
[語系]
tzing、zimは声義近く、(しん)は〔説文〕三下に「大釜なり。一に曰く、鼎の大上小下、の(ごと)くなるものをと曰ふ」とあり、と同系の器である。(増)tzng、(層)dzngは、曾()が上下を重ねる器であるから、重層の意をとる語である。
[熟語]
垢▶・塵▶・中▶・▶・釜▶・盆▶
[下接語]
荷・瓦・晨・炊・堕・土・破・飯・釜・覆・盆
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報