そこはかとなし

精選版 日本国語大辞典 「そこはかとなし」の意味・読み・例文・類語

そこはかと なし

場所事物理由原因などをこれとはっきり示すことのできない状態を表わす。どこがどこというわけではない。何というわけもない。とりとめもない。そこはかなし。
蜻蛉(974頃)中「つごもりより、何心地にかあらん、そこはかとなくいと苦しけれど、さばれとのみ思ふ」
徒然草(1331頃)序「心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそ物ぐるほしけれ」

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